【雑記】行動経済学について

皆さんは『行動経済学』という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
経済学と聞くと、難しい話かと身構えてしまいますが、『行動経済学』とは私たちが日常でとる行動がテーマとなっています。
人の心を扱う『心理学』とお金や損得を扱う『経済学』を掛け合わせた新しい学問、それが『行動経済学』です。
・皆さんは日常でこんなことはありませんか?
⇒レジ前に置かれているお菓子を買ってしまう。
⇒空腹時にコンビニに行くとつい買いすぎてしまう。
⇒安くなっていたら欲しいかどうかを考えずに買ってしまう。
⇒ダイエット中だけど今日はケーキを食べてしまう。
日常における何気ない事も実は『行動経済学』だったりします。
・かつての経済学が完璧な人を対象にしていたのに対して、行動経済学はふつうの人が対象になります。
3つほど抜粋して紹介致します。
①サンクスト効果
食べ放題・ビュッフェで食べ過ぎてしまうのはなぜか?
⇒支払った取り戻せないコストを無駄にしたくないという心理が働くからです。
これを行動経済学では『サンクスト効果』といいます。
⇒映画代1,800円を支払って映画を見ているけど、すごくつまらない…でも、最後まで見ないと1,800円がもったない…これもサンクスト効果です。
②ツァイガルニク効果
“続きはWebで!”が気になる理由
⇒人は達成・完了した事よりも、未達成・中断した事の方が記憶に残る傾向があります。
中断した事は頭から離れず、達成しなければ気が済まないという状態です。
行動経済学ではこれを『ツァイガルニク効果』といいます。
③後知恵バイアス
後付けの理由で自己弁護
⇒仕事で失敗して上司に報告した際に、『なんとなく悪い予感がしていたんだ』や『こうなるんじゃないかと思っていた』と言われたことのある方も、少ないかと思います。
これは『後知恵バイアス』といい、精神的なダメージを和らげるために使われています。
※上記の場合、報告を受けた上司は精神的なダメージを和らげる為に使っています。
⇒『人は結果を知り前と知った後では別人になる。』という言葉では過言ではありません。
⇒知識を持つと、知識を持っていなかった時のことを思い出せなくなるのも、後知恵バイアスが働いているからです。
まとめ
・『心理学』と『経済学』を掛け合わせたものが『行動経済学』である。
・人は必ずしも合理的な行動をしているとは限らない。
・行動経済学は日常に溢れていて、仕事とプライベート両方に作用している。
・仕事にも活かせるし、話のネタとして知っておいて損はしない。
蛇足
・行動経済学には、本日紹介したもの以外にも、『アンケートで選んでほしい方を選ばせる方法』や『日本人はどうして保険が好きなのか』等についても解説されています。
調べてみると面白く、覚えたことをこうしてブログでアウトプットする際も、新しい発見があります。
機会があれば、また紹介したいと思いますので、よろしくお願い致します。