【書評】君のお金は誰のため・ボスが教える3つの真実

みなさん、こんにちは。
今回は田内学(たうちまなぶ)さん著『君のお金は誰のため』について紹介します。
『君のお金は誰のため』は小説を通して、お金の真実について学ぶことができる本となっています。
作中に登場する『ボス』はお金持ちですが、『お金自体に価値はない』と主人公に告げるところから、物語は始まります。

お金自体に価値が無いっていうのは、わかるけど。
何も解決できないっていうのが、いまいちピンとこないなぁ。
それにお金はあればあるだけいいんだから、みんなお金持ちの方が幸せな世界になるんじゃないかな?
そんな疑問に答えてくれるのが本書です!
それでは、今回もよろしくお願いします♪
お金自体に価値はない
お金は使い道があって初めて、価値が生まれます。
世界で初めてお金が発行されたときは、ただの紙でした。
そこに税金が導入され使い道が生まれます。
そこで総理大臣(あなた)はこう言いました。

これからの税金は米や肉ではなく、お金で納めてください。
税金を納める為にお金が必要なので、価値が生まれます。
ですが、配布されたお金には限りがあるので、いずれ税金を払えなくなります。
そこで総理大臣(あなた)はこう言いました。

働いたものには給料としてお金をあげよう!
こうして、国民は税金を納めるために働くようになります。
国が与える仕事をこなす人は『公務員』と呼ばれ、それ以外の人たちは『民間企業』と呼ばれています。
民間企業の中にはお米を作ってくれる農家もいます。
お金があればなんでも買えるように見えますが、農家がいなければお米は作れません。
札束を握りしめても、使い道がなければ『お金に価値は無い』のです。
お金では何も解決できない
基本何でもお金があれば解決すると思いますよね?
ですが、お金は何も解決することができません。
お金を払ってパンを買う、これを細かくみてみると?
- フランスパンが食べたい問題を解決するために、お金を払う。
- フランスパン食べたい問題
- お客さんから貰っているお金で、小麦粉を買ってフランスパンをつくる。
- 小麦粉がないとフランスパンつくれない問題
- 小麦粉をつくるために、麦を育てることにお金を使う。
- 小麦粉をつくるためには、麦を育てる必要がある。
こういう流れになっています。
ポイントは3つ
- お金は『問題を解決するため』に支払われる。
- 『解決してくれる人』の存在。
- 自然界に存在する『天然の素材』が必要である。
お金だけあっても、『解決してくれる人』と『天然の素材』がなければ、問題を解決することはできません。
『お金に価値はない』でも述べたように、『お金では何も解決できない』のです。
みんなでお金持ちになっても意味がない
いきなりお金持ちになった私たちは、欲しいものを買いまくります。
そうするとお店側は、もっと値上げしても売れる!という気持ちになります。
最終的にフランスパンが1個100万円、ラーメン1杯1,000万円なんてことになりかねません。
経済の成長に合わせて物価が上昇することを『インフレーション』略して『インフレ』と呼びます。
富める者と貧しい者の格差があるからこそ、均衡が保てているのが残酷な現実で、『みんなでお金持ちになっても意味がない』のです。
まとめ
- お金自体に価値はない
- 使える状況になって、初めて価値が生まれる。
- お金では何も解決できない
- 悩みを解決してもらうために、お金を払っている。
- 解決してくれる人と、天然の素材が問題を解決してくれている。
- みんなでお金持ちになっても意味がない
- たとえば、日本国民全員に1億円配ったら、ラーメン屋さんも値上げしてラーメン1杯1,000万円の時代が到来する。
- 全てのお金の向こう側には人が存在する。
- お金を支払うとき、受け取るとき、お金の向こう側には必ず『だれか』がいます。
- 『解決してくれる人』と『天然の素材』を採取する人から全ては始まる。
- フランスパンを買うために支払ったお金の先には、パン屋さんだけでなく働く人や、トラックで運搬する人がいる。
- みんなの協力があって、初めてフランスパンを食べることができる。
『君のお金は誰のため』

『自分のためのお金だよ!』
全てのことはお金で解決できる!
お金持ちになれば無敵なんだ!
お金の奴隷マインドで毎日を過ごしていたので、読み終えたあと何とも言えない解放感を感じました。
毎月、あと少しだけお金が欲しい…と考えている事実は変わりませんが、お金に対する見方を再認識するいい機会にもなりました。
あなたはどう感じますか?
ぜひ、本書を読む前と読んだ後の考えを比べてみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう。
さようなら〜