【書評】投資依存症 / 新NISA世代へ送る最強の握力強化トレーニング

投資はギャンブルである。
いきなりこう言われたとき、おそらく意見は二つに分かれるだろう。

いやいや、投資はプラスサムなんだからギャンブルじゃないよ…。
インデックスファンドを長期保有してれば、プラスになるって歴史が証明してるでしょ?
どんな時もジャスト・キープ・バイイング!
『敗者のゲーム』・『ウォール街のランダム・ウォーカー』貸そうか?笑

いいや、投資はギャンブルだ!
長期的に増えると言っても、確実じゃないよ!
日本を見てごらんよ?失われた30年で株価はヒエッヒエだよ!
それに詐欺が多い感じがするぞ!投資なんかやらない方がいい!!!
今なお続く投資推進派 vs 投資否定派の争いだ。
正直な話、私もお金が欲しいから新NISAで投資を始めた新人だ。
YOUTUBEで投資系の動画を漁りまくり、『敗者のゲーム』・『ウォール街のランダム・ウォーカー』・『サイコロジー・オブ・マネー』と、有名な本は読んできたつもりだったが…。
今回私が紹介するのは『非投資の教科書』になります。
読み切った後、私は一息ついてこう考えた。

これは非投資の教科書でもあるが、裏を返せば『投資における握力を高める』教材にもなるぞ…。
そこで今回は、著者:森永卓郎さんの意に反する形にこそなるが、この本を新NISAで投資デビューした人たちに紹介したいと思う。
はじめに結論
投資はギャンブルである。
ので、投資をしたい or 続けたい場合は次の事項を必ず守るようにしていただきたい。
- 余剰資金で必ず行うこと。
- 生活費に手を出したり、借金をすることは絶対にダメだ。
- また、自分が理解できない金融商品に投資することもやめた方がいい。
- そして最後は自己責任で行うこと、誰かが『これはこれから伸びるよ~!』とか言っても信じてはいけない。
これが真実である。
ギャンブルだと理解した上で、増える可能性が高いから、投資をしたいんだ!
ここまで言い切れなければ、おそらく本書を読むと投資から手を引くことになるだろう。

裏のテーマ
本書には裏のテーマが存在する。
これは私の憶測だが、おそらく正しいと思うので記載する。
本書の裏のテーマ、それは『ちゃんと働いてお金を稼ぎなさい』だと思う。
いきなり億万長者になろうとするから、理解できていない投資に手を出し身を滅ぼすのだ。
ならば原点に返って、ちゃんと働いて慎ましくも幸せな暮らしを送るべきではないのか?
『足るを知る者は富む』良い意味で身の丈に合った人生を送るべきだと、森永卓郎さんは伝えたかったんじゃなかろうか。
まとめ
- 投資はプラスサムだから基本増えていくはずだが、最後は誰にも分からないので、本質はギャンブルだ。
- それでもやりたい人は、次の4つを備えなければならない。
- 余剰資金で必ず行うこと。
- 生活費に手を出したり、借金をすることは絶対にダメだ。
- また、自分が理解できない金融商品に投資することもやめた方がいい。
- そして最後は自己責任で行うこと、誰かが『これはこれから伸びるよ~!』とか言っても信じてはいけない。
- 著者が伝えたいこと、それはギャンブルなんかしなくても、ちゃんと働けば幸せになれるということだ。
- 足るを知る者は富む、心まで貧乏になってはいけない。
正直、内容は過激だ。
投資はギャンブル、今すぐやめなければ資産が1/10にまで減るぞ!と何度も警鐘を鳴らしてくる。
それでも乗り越えて、長期投資を続ける決心が有る者のみ、本書を手に取り読んでほしい。
そして、読み切り耐えた人は共に長期投資家として頑張りましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう。
さようなら~