【書評】仕事なんか生きがいにするな / 生きる意味を再び考える

皆さんこんにちはー!
今回は泉谷閑示さんの書いた『仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える』を紹介します。
この本は一言で言うなら、『仕事の為に生きる必要はない』と教えてくれる本です。
皆さんは毎日どんなお仕事をしていますか?
ちゃんと定時で帰れる人もいれば、いつも終電で帰っている人もいます。
心と体は切っても切れない関係にあり、仕事のストレスで気づいたら鬱になり、布団から起き上がることができない…という事態を避けるためにも、自分の状態を確認してみましょう!
それでは今回も、ゆっくりバリバリよろしくお願いします♪
はじめに
なにが君の しあわせ
Uta-Net ドリーミング アンパンマンのマーチ 歌詞
なにをして よろこぶ
わからないまま おわる
そんなのは いやだ!
小さいころ何回も聞いた曲の歌詞が、こんなにも心に突き刺さる日が来ようとは思いませんでした…。
本書のテーマはまさにこれです。
私たちは生きるために働き、欲しいものの為にお金を稼ぐのです。
ですが昨今では、それが逆転し働く為に生きている人が増えています。
いつまでにこれをやらなきゃいけない、あれをやらなきゃいけない…残業が必要だ、休日出勤が必要だ…あれもこれもどれもそれも…。
なぜこうなってしまったのか?
これは本人の意思だけの問題ではありません。

選ばせてもらえない子供時代
親は子供のためを思い、いろいろな手助けをしてくれます。
塾に行きなさい・習い事をやりなさい・学校のテストで良い点を取りなさい…などなど。
後から見れば優しさだと分かりますが、子供からすれば自由がないと思ってしまうかもしれません。
そんな状態の中、学生時代の終わりに就職活動が始まり

はい、好きなとこ選んで~!
と、いきなり自由な舞台に放り出されます。
これまで選ばされてきた受け身の子供たちは、ここで路頭に迷います。
いきなり言われても、自分が本当は何がしたいのか意識してこなかったからです。
結局、自分のレベルで行ける一番いい所に収まるわけなのですが、ここで『人生の目的』が定まっていない人たちがふるいに掛けられます。
『自分の幸せ』ってなんだ?
そして不幸にも、人間という生き物は『人の役に立つことを幸せに感じる生き物』なのです。
自分の夢が無い × 人の役に立つことがしたい = 仕事が生きがい の図式が完成し、心と体が壊れるまで働き続けることになってしまいます。

子供時代に受け身になりがちな原因
それを後押しするのが、昨今の環境にもあります。
ずばり、『考えなくても楽しめるもの』が流行っているからです。
スマホはもちろん、YOUTUBE や Instagram などのショート動画がそれを加速させています。
恥ずかしながら、私もショート動画を再生して気づいたら数時間経っていたことがあります…。
これらは手に取るだけで簡単にドーパミンが摂取できるので、気づいたら中毒になっていた、なんてことが多々あります。
最近では『スマホ脳』なんて言葉も出てきました。
24時間起きている時は常にスマホをいじっていないと落ち着かない、そんな症状です。
リンクを張りますので、もし興味があれば、こちらもあわせて読んでいただけると幸いです。
スマホを手放せないあなたへ –『スマホ脳』から学ぶ脳への影響と対策
さて、話を戻すと
- 親から選択の権利を与えられない
- スマホから常にドーパミンを摂取し続けて、考える力が低下している
この最悪コンボの状態から就活して、仕事に就いたら生きがいにもなってしまいますよね…。

心身の不一致を解消し、原点へ戻る
ここまで不安を煽る内容を書いてきたので、ここからは快復についての内容になります。
まず、『心の声』を聴きましょう。
いきなりスピリチュアルなことを言い出したように思うかもしれませんが、心と体は密接につながっています。
冒頭でも話したように、心が限界を迎えると体が動かなくなります。
本書に載っていないイオリが実践した方法
さて、ここで本書には載っていないけれど、効く方法をご紹介します。
もっとも、これは私個人には効いた内容なので、個人差があることはご承知おきください。
それは『STOIC 人生の教科書』という本を読みながら、90日チャレンジをこなしていくことです。
この本は自分の内側にある思いを全て吐き出し、これからどう生きていきたいのかを明確にする助けになります。
90日チャレンジの形式になっており、1日1つの課題をこなしながら進んでいくことになります。
専用ノートを1冊買うことをオススメします。
書く内容についても、誰が見るわけではないので、ありのまま自分の醜い部分・汚い部分をさらけ出しましょう。
1歩1歩にはなりますが、快復へと歩みを進める実感がわいてくるはずです。
こちらも、よければ下記リンクからどうぞ。
【書評】STOIC 人生の教科書 ストイシズム / 時間が無い人ほど見てほしい【実践中】
まとめ
- 仕事を生きがいにしてはいけない
- いずれ限界を迎え、自分がダメになる。
- 自分の幸せは何か考える必要がある。
- 心の声を聴く
- 自分の心は自分にしか分からない。
- 素直な気持ちで自分と向き合う。
- イオリも心身のバランスを崩していたが、『STOIC 人生の教科書』を始めてから少しずつ快復してきた。
最後に、皆さんは『アリとキリギリス』という童話をご存じですか?
夏の間にせっせと食べ物を蓄えたアリと、遊んでいたキリギリス。
冬になり蓄えがあって生き延びたアリと、餓死したキリギリス。
アリのように勤勉に生きなさいという教訓の童話です。
では、『アリはいつ遊べるのか?』
この童話の教訓通り生きれば、『仕事が生きがい』人間が一人完成します。
人生の主役はいつだって、自分自身です。
ゆっくりでいい、だけど力を入れてバリバリと、自分の人生を自由に生きてみませんか?
ここまで読んでいただきありがとうございます。
また、別の記事でお会いしましょう。
さようなら~